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第26回無限洞
日時 2008年8月29日(金)14:00 〜 30日(土)13:00
場所 仙台市・泉ヶ岳温泉「やまぼうし」
参加者 10名。末木文美士、日野岳唯照、信楽秀道、信楽俊子、多田俊宏、那波昭西、関口真爾、小野和徳、武藤淳之、星研良。
事前配布資料
1.末木文美士主要著訳書一覧
2.説明図(図Tキリスト教並びに西洋哲学の基本的枠組み、図U仏教並びに日本宗教に基づく基本的枠組み(世界のマンダラ構造))
3.論文「贈与する他者─親鸞『教行信証』」(季刊誌『考える人』24(新潮社、2008.4)に掲載の原稿 )
内容
末木氏をお迎えしての2回目である。
29日
14:00〜17:00 末木氏講義
18:30 夕食、懇親会。
参加予定者は12名だったが、直前に葬式が入った者1名、当日に車の故障で来られなかった者1名の2名のキャンセルが出て、10名の参加で開始した。![]()
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末木氏の東京大学での学生時代から現在に至るまでの経過が次のように説明された。
文献学的仏教研究から出発し、日本・中国仏教担当として職に就いた。職責として研究及び教育体制を確立することに力を注いだ。この仕事が一段落した2000年あたりから、関心は仏教の思想史と現代の思想哲学として仏教をどれだけ鍛えることができるのか、というような点に移ってきた。今後はこの方面に注力していきたい。
末木氏の意図はご自身の半生の研究経過を説明することで、我々との共通の関心事をどこにおくべきかを明確にしようとするものだった。それは「講師をお迎えして勉強する」という、この会の運営方式と、それに参加する我々会員各自の目的を、再度確認するべき問題として投げかけられたことでもあった。
30日
9:00〜12:00 座談
12:00 昼食
13:00 解散
急な葬式予定が入って早朝に2名退出、座談中も法事等の予定が入っている者が中途退出して、昼食まで残った者は4名だった。
末木氏の関心事と我々の関心事の共通点を明確にし、それを今後どのような方向で展開していくべきか、
ということが話し合いの要点だった。そもそもの共通項は今村先生の仕事であり、
そこからの末木氏の今後の無限洞での講義の方向性について、色々と意見が交わされた。結論としては日本近代の仏教、哲学及び一般的思想を再検討していくという内容で講義をして頂くということになった。
2008/08/31