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無限洞について
2017/04/19
ここ数年更新していなかった活動記録を、会報7号の発行に合わせ更新した。
2012/11/10
第29回の会合が終了し、会場のやまぼうしから車で約10分のところにある自坊に戻った3月11日の午後、震災は起った。
この時以降、変わったことと変わらぬこととの間にあって、それらをあえて整理しようともしなかった。生活は自分が重要と考えることを先延ばししないで取り組むようなものに変わったが、その変化は震災が引き金となったと言える。
この間、無限洞は年2回の頻度を変えることなく、第32回まで開催された。それぞれの内容は末木氏のご配慮で、変化に富むものであった。しかし、それらの概要をここに発表する意欲は震災以前のようには湧いてこなかった。ようやく簡単な記録を公開しておこうという気持ちになり、29回から32回の会合について作業した次第である。
2010/03/18
末木文美士氏の講義は、日本近代の哲学思想を中心に進めることになり
第27回無限洞でその一回目が行われた。
末木氏のご都合で、当面年一回の間隔で進むことになる。その中で末木氏から東北大学大学院文学研究科教授の佐藤弘夫氏にも
講義して頂いてはどうか、というご提案を受け、今回
第28回無限洞でそれが実現した。
佐藤氏は、研究者は問題の捉え方やアプローチの仕方は、各々違っており同じということはありえない、ということを言われた。
今村氏、末木氏、佐藤氏と講義を受けてみて、この言葉を本当に実感した。この違うということが我々にとっては豊穣な経験に
なっている、そしてそれが今後ますます重要になっていくだろうと感じている。
2008/12/18
今村先生ご逝去後中断していた無限洞の活動は、東京大学大学院教授の末木文美士氏をお迎えして
第25回無限洞にて再開し、
第26回無限洞にて末木氏の今後の講義方針を決定し、
新たな展開を迎えることになった。
2007/09/30
「無限洞」は岩手県、宮城県、福島県の真宗大谷派の坊主分の有志十数人が集まって
結成したグループである。結成のきっかけは岩手県盛岡市の専立寺住職・日野岳唯照氏と
宮城県村田町の願勝寺住職・信樂秀道氏が中心となって、東京経済大学教授・今村仁司氏を
招聘したことである。現代・近代思想を学ぶ目的で集まったこのグループは当初「現代・近代
思想研究ゼミナール」と名乗り、後に「無限洞」と改名した。
1995年末に初会合を開いた。はじめのうちは今村先生も我々も互いの様子見という面が
あったが、双方の意気は急速に一致して行った。今村先生亡き今、思い返すとよくぞ我々と
付き合って下さったという感慨があるのだが、おそらく今村先生ご自身はそれ以上に、この会合
を通じて遭遇した清沢満之と仏教に千載一遇の機会を見出され、思想的飛躍を果されたと
思う。先生は我々との会合を重ねる中で次の清沢研究の著作を精力的に出された。
『現代語訳 清沢満之語録』 岩波現代文庫 2001年
『清沢満之の思想』 人文書院 2003年
『清沢満之と哲学』 岩波書店 2004年
清沢研究が一段落されて以降の今村先生の関心は親鸞に移り、斬新な思想展開を開始された。
2002年に遅ればせながら会報を作ろうということになった。発行のまとめ役を私が引き受け、
年一回のペースで4号まで刊行したが、5号準備中の2007年5月5日、今村先生は急逝された。
これは我々にとってはまさに青天の霹靂であった。大きな衝撃を受け、会の活動も会報発行
作業も中断してしまった。最近ようやくこのダメージから回復しつつあり、次の活動への
具体化が始まったところである。
現在、無限洞は会としてのWebサイトを持っていないため、会の窓口の一つとしてこのページを
設ける。