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2015年1月
11日 国立国会図書館 近代デジタルライブラリー
しばらく前から江戸時代の真言宗の学僧、慈雲飲光(じうんおんこう)の著書『十善法語』を探していた。現在発行されている本はないので古本を探すしかない。「日本の古本屋」などのサイトで探すと結構出てくるのだが、全集本のセット販売がほとんどで値が張りなかなか手が出ない。また金を工面しても購入の決断は現物を確認しなければとてもできない。しかし遠くの書店なので行くのは無理。
そんなことでなかばあきらめていたのだが、今日ふと思って検索してみた。すると、
国立国会図書館 近代デジタルライブラリー
というサイトが引っかかってきた。
見てみると百年ほど昔の複数の出版社の『十善法語』が公開されているではないか。著作権が切れたものを公開しているのだろう。本の全てが見開き2ページ単位の画像で表示される。印刷もできるようになっていて、印刷指定をするとpdfに変換される。このとき画像の範囲指定ができるので、いらぬ余白を除いて範囲指定をする。変換されたpdfファイルはダウンロードしておく。また一度に印刷指定できる画像が20枚までなのでそれを越える場合はこの操作を本の最後まで繰り返す。そうして大正八年発行の『十善法語』がめでたく我がPCの中に収まった。

実にありがたい行政のサービスである。こういうものこそ国力だろう。いささか感激してそんなことを思った。